花街文化の継承
食とともに「遊び」を楽しむ
花街文化は、芸者衆の屋形である置屋、遊びの場を提供する料亭、料理を供する割烹の3つで形成され、花柳界とも呼ばれています。
「美味しい季節の旬の料理とお酒に舌鼓を打ちながら、あでやかな芸者衆の磨かれた芸と洗練された会話を楽しむ」。芸者遊びは、江戸時代に花開いた最上級の大人の遊びです。一流の芸と接客でもてなす芸者衆、場を盛り上げる幇間(太鼓持ち)、三味線と歌を担当する地方によって彩られる空間は、女性のお客様にも楽しんでいただけます。
東京屈指の花柳界
東京六花街と呼ばれる、芳町、新橋、赤坂、神楽坂、浅草、向島。浅草寺の北側に広がる「浅草花街」は、江戸中期に誕生した伝統と格式を誇る、東京屈指の花柳界です。
1950年代半ばには、約80の料亭が軒を連ね、300人以上の芸者衆がいました。現在その数は減ってしまったものの、6軒の料亭が名を連ねる「東京浅草組合」によって伝統は守られています。
草津亭と浅草花柳界
芸者遊びは「敷居が高い」と敬遠されている方もいらっしゃると思いますが、芸者衆による一流の接客は、どのような宴席にも花を添え、非日常の空間を味わうことができます。接待の席だけでなく、お仲間同士の席などでもご利用ください。
明治時代から浅草の花柳界を支えてきた草津亭は、東京浅草組合に所属する6軒のうちのひとつです。今後も地域一体となって、江戸以来の伝統文化、浅草花柳界を守っていきたいと思っております。